8月28日(水)に成安造形大学の先生方をお招きし、教育連携授業「日本画を体験しよう」が行われました。
普段、なかなか触れる機会の少ない日本画の技法と材料について詳しく教えていただきました。日本古来の絵巻物のレプリカや原石(青色2つは天然石、黄色は人工石)も見せていただきました。
今回の画題は「万願寺唐辛子とプチトマト」です。万願寺唐辛子は富山ではあまり馴染みのない食材で、初めて手に取る子供たちもいて
その形や匂いに興味津々です。
金と銀の扇が描かれた色紙に下絵を描きます。次は胡粉(ごふん)を膠(にかわ)で溶いて練り、団子状→ヨーグルト→牛乳の硬さを目安に作業していきます。
胡粉でモチーフ全体を下塗りして乾燥させ、岩絵具で着彩していきます。はじめの一筆は緊張した面持ちで色をさしていましたが、濡れた画面に別の色をにじませる「たらしこみ技法」という日本画独特の描き方を実際にやってみるなど、時間いっぱいにそれぞれが楽しみながら描きました。
最後は薄く膠をひいて、金箔、銀箔を振りかける「砂子(すなご)」という作業を行い、完成です。それぞれの個性がでた、夏らしい涼やかな作品が出来上がりました。
今回天候の不安のある中、富山にわざわざお越しいただきました先生方、本当にありがとうございました。