運動会が終わり、1学期も終盤に近づいています。デザイン・絵画科の生徒は、朝や放課後も課題や自主制作、検定の学習、部活動に励んでいます。
写真は2年生プロダクトデザイン(工業製品)コースの実習最終日、プレゼンテーションの様子です。今回は「握る」をテーマに各自で調査、問題提起とその解決策を考え、模型とコンセプトパネルを制作しました。生徒は第三者への「伝え方」を考えながら自分の意見を述べ、また他者の考えを聴くことで新しい視点を取り入れています。発表では、自身が考えた製品のコンセプト等を述べ、また身の回りにある人工物全てにデザインや製図が存在し、デザイナーの細やかな配慮(設計)が私たちの生活を快適に豊かにしていることへの驚き等、授業を通して学んだことを発表していました。デザイン・絵画科にはプロダクトデザインの他、ビジュアルデザイン・スペースデザイン・絵画の4コースがあり、2年次では全てのコースを学びます。
こちらの写真は3年生の絵画コースです。毎年、テンペラ画(卵をメディウムとする古典画法の1つ)を制作していますが、今年は新たな試みとして真鍮箔を貼り、その上から着彩します。初めての箔張りに緊張しました。
顔料とメディウム(卵液)を混ぜ、自分の欲しい色を作ります。
何本もの筆を駆使し、完成を目指します。完成作品は、10月の尚美展にて展示します。
また本校附属の青井記念館美術館にて開催中の展覧会(創立130周年事業 図案帖 國華からみる宮中染織デザイン)を見学しました。故中山宜一氏は本校を卒業後、上京し図案家として活躍しました。展示品には明治44年の本校生徒の作品も多数あり、興味深い展示となっています。また同じフロアで開催中のデザイン科卒業生の写真展も見学しました。生徒には様々な分野に触れ、良い刺激を受けて感性を磨き、今後の制作活動に取り組んでほしいと思います。